TORI RICHARD トリ リチャード
創業1956年のトリ リチャードはシカゴでアパレルメーカーとして成功し、ハワイに移住したMort Feldman モート フェルドマンらによって立ち上げられました。
トリ リチャードは最高級の縫製のみ使用しプリント原図は全て会社が独占製造という方法で、レディースリゾートウエアに洗練を運びました。代表的な生地は会社が独自開発し、後に商標登録されたコットンローン(綿しゅす)です。仕上げに艶出しした綿と絹を合わせた高級な仕上がりの生地はトリ リチャードの特徴でもあります。
1966年フェルドマンはハワイの他のファッションブランド社長らと共に、Labor Day 労働者の日とMemorial Day 戦没将兵追悼記念日の間の毎週金曜日を「Aloha Friday アロハフライデー」とする案を州議会に提出し取り入れられ、それは1990年代のカジュアルフライデーの先駆けとなりました。そしてアロハの装いはハワイ州公式ドレスにもなりました。
1968年には雑誌Vogue ヴォーグやThe New York Times ニューヨークタイムズなどの有名雑誌に広告を出すようになり、1970年代老舗百貨店から依頼され、レディースと同じように大胆で印象的なメンズシャツを売り出したことがアロハシャツの始まりです。
トリリチャードは1970年代に他にはない1万ヤード(9144m)もの手描きプリントを製作しました。まずハワイで手描きデザインし、それを日本とヨーロッパで生地にプリントする。それをまたハワイでアロハシャツに製作します。1970年代から現在まで日本でプリントされています(2017年現在)。
「自分たちの着たくないものは作らない」というこだわりを持ち、高温や湿気に強く、シワになりにくく、軽量だが透けない、そしてほのかに光沢がある高級品質のトリ リチャードのアロハシャツは優良デザインとして定着し、セレブやミュージシャンにも愛用され、国家御用達でもあります。2006年にはリゾートウエアの最優秀小売業社に選ばれました。60年以上もの間ホノルルで製作していることに誇りを持つトリ リチャードの素敵なテーマは『誰の心にもあるリゾート』です。